SL2 8月勉強会【公開オンラインセミナー】
CO2ネットゼロを交通とまちづくりから考える
CO2ネットゼロを交通とまちづくりから考える
今回のSL2勉強会では「交通とまちづくり」に焦点をあて、交通計画コンサルティングを業とされる、株式会社ライトレール社長の阿部 等さんを講師に迎えてお送りしました。
SL2が実行委員を務め7月に開催した「人と環境にやさしい交通をめざす全国大会」には550人を超える参加者があり、人口減少、少子高齢化社会に向けて、そしてCO2ネットゼロの推進に向けて、これからの交通のあり方を考える良き機会となりました。
大会を通じて阿部さんのお話を聴く機会があり、その場にいた私たちSL2メンバーは、もっと詳しく聞きたい、多くの方と共有し、未来のために何をすべきか語り合いたいと、強く感じました。そんな想いで8月勉強会を一般公開にて開催しました。
■開催日時:2021年8月28日(土)15時~17時
■オンライン開催(Zoomミーティング)
■内 容:
講演「CO2ネットゼロを交通とまちづくりから考える」
講師 阿部 等さん(株式会社ライトレール 代表取締役社長)
■参加者:38名
当日の講師プレゼン資料と、参加者からのslidoへのご質問・ご意見のリストを以下からダウンロードしていただけます。
※ダウンロードは当日の参加者限りとさせていただきます。
参加者からのコメント(アンケートより)
・本日は貴重なお話を聴かせていただき、ありがとうございました。鉄道に対する見方が大きく変わり、その可能性についてお聞きしたことで、イノベーションを起こすにはこのような考え方をしていくといいのか!という思考の上での大きな気づきをいただきました。
・鉄道にはたくさんの可能性が眠っていること、まだまだ鉄道は進化できること。利便性が良くなれば利用者が増え、さらに利便性が向上する…という良い循環が生まれ、自動車の利用も減ってCO2削減にもつながりそうだと思いました。
・(slidoについて)リアルタイムで質問を入力し、いいね状況でのソートがあり、自分でスクロールして他の方の質問を読めるのが便利でした。司会者の使用説明やお試しでの入力時間も良かったです。
※左上「参加者アンケート結果」をクリックすると全コメントをご覧いただけます。
【講演要旨】
全世界でCO2排出の約20%を占める運輸の内、大半は自動車で、鉄道の排出はわずかです。ならば、CO2ネットゼロ社会の実現に向け、鉄道のCO2排出を減らすより、CO2排出を増やしてでも利便性を向上させ、自動車や航空からモーダルシフトさせる方が効果的と言えます。既存の鉄道のイノベーションにより、道路整備より低コストに人の移動と物の運搬を便利にできる方策があります。
その実現により、地方では自動車が一家に1台で豊かに生活できるようになり、農蓄水産物を海外から長距離で運ぶのでなく地方から新幹線で運ぶことに改められ、生活水準を上げつつ交通起因のCO2排出を減らせるはずです。
当日はslidoを活用して参加者と講師のディスカッションを行い、非常に盛り上がりました。
講師プロフィール
阿部 等(あべ ひとし)
株式会社ライトレール 代表取締役社長
東京大学 工学部 都市工学科にて交通計画を学び、1988年にJR東日本へ第1期生として入社。鉄道の運行と線路保守の実務及び研究開発の経験を徹底的に重ねた。2005年に退社して交通計画コンサルである(株)ライトレールを創業し、ゆくゆくは鉄道経営を担うことを目指している。自治体・メーカー・都市開発業者・大学等から鉄道に関する調査等を受託。鉄道に関する解説や提案でテレビ・新聞・雑誌・ネット等にしばしば登場。アフターコロナの鉄道イノベーションの実現を目指す。
https://agora-web.jp/archives/2050119.html
著書『満員電車がなくなる日』、共著『コンパクトシティを問う』
しがローカルSDGs研究会 事務局
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